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今とは違う今も昔も変わらないカトリックのミサ(伝統的ラテン語ミサ)Traditional Latin Mass in Tokyo

司教の叙階

司教の重要性について述べましたが、それだけ司教は絶大な権能を持っています。

力は良く使うも悪く使うも双刃の刃です。

そのためローマ教会は教皇とそれを補佐するバチカンが、その権力が乱用されないよう世界各地の司教を監督しています。

司教の上に立って束ねる教皇という存在がなかったら、教会はそれぞれの司教に分かれて東方教会プロテスタントのようにバラバラになってしまっていたことでしょう。

司教を任命する権限は教皇のみが有しており、勝手に許可なく司教を叙階することがないように破門の制裁で抑止しています。

歴史では東西教会分裂と言われていますが、これは対等なもの別れではなく、唯一のキリスト教会であったローマカトリック教会から東方の司教たちが離教したことなのです。東方教会からすれば、西方教会が離反したということなのですが)

以後、東方教会やロシア教会は教皇の許可を得ず独自の司教を叙階してきています。

これもただ信徒が教会を離れたということだけではなく、司教が教会から離れたので大変なことなのです。

ちなみに、東方教会の司教や司祭はカトリック教会からの秘蹟の権能を継承しているので、その秘蹟は有効です。

司教は秘蹟が有効なままで新しい宗派さえも作れてしまうポテンシャルをもっているのです。

ちなみに、プロテスタントにも司教や司祭という名称はありますが、カトリックからの継承はなく、叙階の秘蹟は存在しません。だから、キリストからの司祭職を「継承」している司祭はプロテスタントにはいません。なので、「万人祭司」ではなく「万人信徒」の集団なのです。