ミサは教会の典礼です。その意味を事前に学んでおくといいですが、理解していないと参列できないわけではありません。
典礼の言葉がわからずとも、各自が心の中でおもいおもいに神に祈りを献げればいいのです。
以下は参考までに典礼についてです。
具体的に、司祭が何を唱えているかを知りたい方は、信徒向けの典礼書がありますが、
絶版なので、当日の箇所のコピーを用意します。
ミサ典礼文は毎回同じところと、毎回異なるところがあります。
変わらないミサ典礼文は、例えば以下で見られます。
https://extraordinaryform.org/ExtraordinaryFormTextLandscape.pdf
日によって変わるところのラテン語と英訳は、例えば以下で見られます。
Daily Traditional Latin Mass Readings (Propers)
年間の典礼カレンダーも、例えば以下で見られます。
2023 Traditional Liturgical Calendar: Tridentine Latin Mass ⋆ Virgo Sacrata
これらは、現在、カトリック教会で行われているミサ典礼文とは異なります。
ミサの文言を信徒に理解させ、共同体の祭儀として積極的に参加させようということで、ラテン語が廃止され、現代の思想に合わせ、各国語を用いる今のミサ典礼にしてしまったわけです。
トリエントミサはそのような誤謬に感染する以前に完成されていたもので、誤謬がなく、最高純度に達している現在では稀有なミサ典礼なのです。
ですから、典礼の内容がわからずとも、声を出しての参加をしていなくとも、トリエントミサを前にするだけで、すでにキリストとその神秘体に十分に触れているのです。
カトリック教会のミサ典礼は長い歴史を経て1950年代には完成していたと言えるでしょう。
しかし、まさにその輝きの絶頂の直後から、おかしな改変がなされ、遂には新しいバージョンに取って代わられることになってしまったのです。
少数ではありますが世界各地でこの古いミサを継続する多様な試みがなされています。このミサもそのような流れのひとつなのです。