ミサでの侍者の動きはほぼ定まっていますが、
ミサでの信徒の立つ、座る、ひざまずくなどの動作はやや曖昧です。
その理由は教会としての統一規定があるわけではなく地域それぞれの慣習によるものだからです。
当方のミサでは米国のピオ十世会で出版されているものに準じています。
信徒の答唱になるとさらに多様です。
英国ではカトリック迫害の歴史ゆえに、ミサは密かに静かにおこなわれていました。
信徒は歌ミサでもずっと黙っていて答えるのは侍者だけだと聞いています。
英国の影響の濃い米国も割とそういう傾向です。
ところが、フランスは信徒が雑多に声を出しています。
さて、日本ではどうでしょうか。
新しいミサでは信徒は積極的に答えて典礼に参加することをよしとされています。
歌ミサで声に出す箇所を歌でないミサでもつい言いたくなる場合もあります。
しかし、歌でないミサはその静けさに魅力があります。
特に、朝、日の光の中の厳かなミサは格別な精神の味わいです。